舘牧場

山の恵み

公務員から2代目に就農。牧草地面積50町歩で自給率100%の安定飼料を確立。

 酪農に魅力を感じ41歳で家業の酪農の2代目に就農しました。当時の周囲の状況を見ると、少子高齢化により農業の後継者が不足し遊休農地が増加していました。購入飼料に頼ることなく、通年で自給飼料が得られるように遊休農地を購入し、現在では牧草地面積は50町歩となり自給率は100%です。

 世界の飼料を巡る情勢が不安定になるなかで、安定した飼料の確保は酪農にとってとても重要だと思います。成分のよく分からない飼料を使う危険を感じているからこそ、安心、安全に配慮した原乳を提供することが私たちの使命です。このことを抜きにして酪農は考えられません。

 牛舎を清潔に保ち、健全な飼料から健康な乳牛が育ち、おいしい原乳が搾乳できるという、あたりまえのことを毎日実践しています。牛舎から出る牛糞は、舟倉地区の米づくりに活かされ、舟倉地区の稲のもみ殻は、牛の飼料になります。このように、酪農と農業の循環型農業がこの地域ではできています。地域が良くなり、元気になるようにと酪農に従事しいることが、私の誇りです。

 経営面では、経営の効率化を図るため、少人数でも搾乳作業が容易にできる移動型の搾乳ロボットを活用しています。ロボットの購入で1頭あたりの年間平均搾乳量も10,000kgから12,000kgに伸びました。ロボットの活用は、安定した供給には欠かせないものになりました。

私たちの安全、安心に配慮した乳製品をぜひご賞味ください。

取材中の舘さん
飼料自給率は100%
遊休農地を購入して開拓した牧草地
トラクターも

生産者情報

舘牧場

富山市大野68
【 搾乳見学 】 毎朝7:30 ※ご予約は前日17時までにフロントへ(搾乳体験ではなく、搾乳見学です。)

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